『われわれが欲するものはすべて、ちょうど山と同じで、
われわれを待っており、逃げていきはしない。
だが、よじ登らなければならない』


アラン 「幸福論」より

幸せのヒント 「人生は登山

 いろんな高さの山があるでしょう。「山」というからにはそれなりの高さがあり、「目標」と考えてもよさそうです。
 自分が欲するもの(事・人・物)を得ようと思うのなら、それを目標に努力すればいいのです。
 山に登るように一歩一歩進んでいけば、たいていは頂上に到達(目標達成)できるでしょう(自分には不可能なこと・山もある)。
 それによって得られる幸せは高い山ほど大きいでしょう。また、達成感や充実感やスキルや強さや経験や自信などを得られることも、自分にとって大きいことなのではないでしょうか。

 山に登る目的は頂上に到達することだけではありません。その行程を楽しめることが大事でしょう。
 一つは、自然(木々の緑、咲いている花、出会う動物、小川のせせらぎ、・・・)を楽しむこと。登ることに一所懸命で、自然を楽しむ心の余裕がないようでは、もったいないでしょう。
 山の楽しみで大きいのは、遠くの景色が見られることでしょう。山では登れば登るほど、遠くが見えるようになります。すごく高い山に登れば、まわりの低い山の向こうに山々や海などが見えるかもしれません。高い山の頂上に登れば、360度の絶景が見られるのではないでしょうか。
 登山の楽しみは他にも、同行者との語らいやお昼のお弁当など、いろいろあるでしょう。
 夢や目標をもって生きる場合にも、過程を楽しむことを大切にしたほうがいいと思います。

 『遠く見よ。大事を成し遂げるために。
  近く見よ。小事に躓かぬために』 野村春眠

 山に登る際には、目的地とそこに続く道を確認することで、迷わないことが大事です。でも、前進する時には足元をよく見て、つまずかないように気をつけることが大事です。
 目標をもって努力する際にも、目標を明確に意識しつつ、目の前の一つ一つの努力をちゃんとやっていくことが大事でしょう。

 幸せの道も山登りのようなものです。それもものすごく高い山です。
 ですから、急がずにゆっくりマイペースで登ることが大事だと思います。
 また、頂上に向かって一直線に登るのではなく、山のまわりをらせん状に登っていくのがいいでしょう。そうすれば、頂上に到達しなくても、360度いろんな幸せ(の風景)が見えるのです。
 頂上を目指して一直線に駆け登っているようでは、幸せな景色を見る余裕はありません。立ち止まって振り返って見えるのは一方向の幸せの景色だけです。

 ハッピーマウンテンの裾野はとても広いのです。幸せはたくさんあるのですから。
 その行程を楽しみながら、少しずつ登っていくことで、より遠くの幸せが広く見えるようになるといいな、と思っています。


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アランの名言集

幸福論』アラン

名言から学ぶ幸せのヒント

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