『私たちは不幸なことと幸福なことを混同して、
一つの不幸があると、
その不幸で凡てのことを塗りつぶして了います』


宇野千代 「幸福は幸福を呼ぶ」より

一つの不幸のために、
生活全体/人生全体を不幸にしてはならない

幸せのヒント 「一つの不幸にとらわれない

 『世の中には、沢山の幸福に恵まれながら、たった一つの不幸のために
  自分を非常に不幸な人間だと思っている人もあるし、
  不幸だらけの人間でありながら、自分で何かの幸福を見つけ出して、
  勇ましく戦っていく人もある』 下村湖人

 『悩みごとがあってもそれは箱にしっかりしまい込むことによって、
  人生の大事な一部――仕事、恋愛関係――がうまくいっていなくても、
  ふだん通り生きていける人がいる』 マーティン・セリグマン

 悩みや不幸があっても、ふつうに(中には、幸せに)暮らせる人もいる。

 『この世に百パーセントの不幸というものはない。
  五十パーセントの不幸はあるけれども、
  半面そこに五十パーセントの幸せがあるわけだ』 遠藤周作

 『どんな不幸の中にも、幸福がひそんでいる。
  どこに善いことがあり、どこに悪いことがあるのか
  われわれが知らないだけである』 ゲオルギウ

 どんな不幸な人にも、必ず幸せはある。

 『幸福だけの幸福はパンばかりのようなものだ。
  食えはするがごちそうにはならない』  ユゴー

 『幸せの中にポツンポツンと不幸があるのと、
  不幸の中にポツンポツンと幸せがあるのと、
  どっちがいい?』 鎌田敏夫

 不幸があるから、より幸せを感じられる、ということもある。

 誰の人生にも、多かれ少なかれ、大きかれ少なかれ、不幸なことはあります。
 大きい不幸なことがあると、生活全体が不幸になりがちです。そのことを考えると不幸な気もちになります。それが暗い気分として残ります。気分が暗いと、幸せになれる考えや行動がしにくくなり、不幸になる考え方をしやくなります。ついその不幸について考えてしまうことになり、悪循環になってしまいます(不幸の悪循環)。

 不幸なことがあっても、その不幸を自分の心の中で必要以上に大きくしないことが大事です。
 そのためには、まず現実を受け入れることで少しでも心を落ち着けられるといいでしょう。
 そして、その不幸に関する問題と関わらない時を少しでも幸せに過ごせるように心がけることです。
 また、不幸を長引かせないように、過ぎたことでくよくよしないようにできるといいでしょう。
 さらには、(時間をかけてでも)不幸を幸せに変えられると、なおいいでしょう。

 誰でも幸せと不幸をもっているのだと思います。一つの大きい不幸があっても、自分がもっている幸せは変わらずにあるはずです。

不幸を数えて暮らすより   幸せを数えて暮らそう


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