『苦しみは人間を強くするか、
それともうち砕くかである。
その人が自分のうちに持っている素質に応じて、
どちらかになる』


カール・ヒルティ 「幸福論」より

苦しみ・不幸から立ち直り強くなる人もいれば、
 堕落し、さらに不幸になってしまう人もいます
 不幸な時ほど、その人の真価が発揮されるのかもしれません

幸せのヒント 「苦しみ・不幸への対応

 苦しいこと・不幸なことは、誰にでも起こります。
 そういう時に、あきらめたり、逃げたり、ふてくされたり、キレたり、爆発したり、倒れたまま起き上がろうとしなかったり、・・・
 自分で不幸をさらに大きくしてしまう人がいます。

 『苦しみに出会ったら、まず感謝するがよい。
  それから、その苦しみが何のために役立つかをたずね給え。
  あなたがそれをただ避けようとせず、
  その苦しみの意味を理解しようと真剣に願うならば、
  やがて必ずそれを発見するだろう』 ヒルティ

 一方、その経験を自分の力に変えられる人もいます。

 『人生は学校である。
  そこでは幸福より不幸の方が良い教師である』 フリーチェ

 『幸福は身体にとってはためになる。
  だが、精神の力を発達させるのは悲しみだ』 プルースト

 一時的に不幸になってしまうのはしかたがないでしょう。
 でも、いつまでも落ち込んでいるのは自分のためによくないでしょう。

 『誰でも長い間にわたって不幸なのは、
  自分が悪いからにほかならない』 モンテーニュ

 苦しいこと・不幸なことは、「チャンス」「いいきっかけ」「いい経験」などと考えられるといいのでしょう。

 『じたばたしたり苦しんだりした時は、実はチャンスなんだ』 小泉吉宏

 『禍を転じて福となす

 不幸を幸せに変えられるようになれたらいいのではないでしょうか。

 苦しい時やつらい時に腐ってしまう人がいます。
 “腐る”とは、「人の心などが堕落して救えなくなる。用に堪えなくなる」(広辞苑)。
 同様な言葉としては、ふてくされる、投げやりになる、自暴自棄になる、自堕落になる、などが思い浮かびます。

 このような態度は自分のためによくないでしょう(過去で未来を不幸にしない)。
 その前に、このような態度をとるのは人間として美しくない(醜い)と思います。「そんな自分にはなりたくない」と考えてもいいでしょう。

 腐るような態度は、現状をあきらめてしまうようなものです。それは、自分(をコントロールするの)をあきらめているとも言えるでしょう。
 そういうことが多い人はあきらめるクセがついているのでしょう。
 無理をすることはないと思いますが、自然体であきらめないクセをつけたほうが自分のためにいいのではないでしょうか。

 すごく苦しい時・つらい時には自分を助けようと心がけられるようになるといいでしょう。
 たとえば、自分の心を支える言葉自分を励ます言葉を自分にかけてあげられるといいでしょう。
 ただし、自分の心がどうしても耐えられないような場合には、「もういいんだよ」と自分を助けたほうがいいでしょう。

 腐るような態度をとり続けると、人生が腐ってしまうでしょう。
 できるだけ腐ることがないように生きていくことが大事なのだと思います。


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