『「許すことはできるが忘れることは出来ない」
というのは、結局、
「許すことは出来ない」というのと同じことだ』



ヘンリー・W・ビーチャー (アメリカの牧師・作家)


口では「許す」と言っても(頭では「許そう」と思っていても)、
相手の行為を思い出して気分を害しているうちは、
許していないのと変わらないのかもしれません


幸せのヒント 「許す/忘れる

人にイライラしたり腹を立てたり、いつまでもするのは、
 「自分のために」やめたほうがいいのではないでしょうか。

 『自分の健康と幸福のために敵を赦し、忘れてしまおう』 D・カーネギー

 『許すはよし、忘れるはなおよし』 ロバート・ブラウニング

一つには、「自分の体の健康のため」。
もう一つには、「自分の心の平安・幸福のため」。

 『人は愛している限り赦す』 ロシュフーコー

愛する人を許せないのは、相手への愛が足りないのか、
もしくは、自分への愛が強すぎるのかもしれません。

 『弱い者ほど相手を許すことができない。
  許すということは、強さの証だ』 ガンジー

人を許せない、人に腹を立てるのは、
 「自分(の心)が未熟だから」と
 考えられるといいのではないでしょうか。

 『そもそも〈許す〉ことは本来、
  人間の仕事ではないのではないでしょうか。
  〈許す〉というのは、どこか傲慢な感じがします』 五木寛之

「許そう」と思っても、つい思い出してしまうことはあるでしょう。
「忘れよう」と思っても、なかなか忘れられないでしょう。
「忘れよう、忘れよう」と意識するのは逆効果でしょう。

「許さなくてもいい」「忘れられなくてもいい」と考え、思い出すたびに、
 心を切り替えられるようになれたらいいのではないでしょうか。


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