『あすのことを思いわずらうな。
あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。
一日の苦労は、その一日だけで十分である』


新訳聖書「マタイによる福音書」より

幸せのヒント 「今を大切に

明日のことを思い煩うと、
今不幸(な気もち)になってしまいます
不確かな将来のために、
今を損ねてしまうのはよくないのではないでしょうか

先のことを考えて
今後に役立つことが見つかれば、いいでしょう
希望や期待がもてれば、いいでしょう
ただ不安な気もちになったり悩み苦しむだけなら、・・・

 先のことを考えて、今不幸な気もちになるのはほどほどにしておいたほうがいいでしょう。
 その時になってから考えればいいこともけっこうあるでしょう。
 実際には、心配したようにはならないことも多いでしょう。

 また、先のことばかり考えて、今をほとんど幸せに過ごせないのもよくないのではないでしょうか。

 幸せになるためには、今を大切にできるようになることが大事でしょう。

 『人を不安にするものは、事柄そのものではなく、
  むしろそれに関する人の考えである』 ヒルティ

 『およそ惨めなものは、将来のことを不安に思って、
  不幸にならない前に不幸になっている心です』 セネカ

 不安な気もちになるのは、自分がそういう想像をしているからであり、現実には問題や不幸がまだ起こったわけではありません。それなのに今を不幸な気もちで過ごすのはもったいないでしょう。
 悲観的に考えたらキリがありません。
 不安に負けないように幸せになる考え方を心がけられるといいでしょう。

 『あすのことを思いわずらうな。
  あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。
  一日の苦労は、その一日だけで十分である』 聖書


 『過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。
  今日一日の枠の中で生きよう』 デール・カーネギー

 いくら考えてもわからない未来のことを思いわずらうのはやめたほうがいいのでしょう。
 「その時はその時」と考え、その時になってから一所懸命にに考えればいいのではないでしょうか。
 それに実際には心配したことは起こらないかもしれないのです。

 『過去のことを悔やみ、未来を案じるのも結構だが、
  行動できるのは今だけだ』 アブラハム・マズロー

 『人生の知恵のひとつの重要な点は、私たちが自分の注意を、
  一部は現在に、一部は未来に対して、払う割合が正しく保たれて、
  一方のために他の一方をぶちこわさないようにすることである』 ショーペンハウエル

 幸福になるためには今を大切にすることが大事です。
 将来のために今をまったく楽しめないようではどうかと思います。
 反対に、今の一時の心(感情・望み・考え)に流されて、将来を損なうのも自分のためによくありません。
 将来の幸福を求めつつ、今の幸福を感じて生きていけたらいいのではないでしょうか。


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