『凡庸な人間は注意散漫に眺め、
聞くとはなしに聞き、感じることもなく触れ、
味わうことなく食べ、体を意識せずに動き、
香りに気づくことなく呼吸し、考えずに歩いている』
レオナルド・ダ・ヴィンチ
同様に、ただなんとなく生きていては
幸せを感じることはあまりできない
幸せのヒント 「味わう」
『見えていても見ない、聞こえていても聞かない、
食べ物をつめこむだけで味わいもしない、
雨上がりの土の湿ったにおいに気づかない、
人と交わっても伝え合うべき気持ちがわからない――
心当たりがあるのでは?
これらをひっくるめて、無関心といいます』 ジョン・カバット・ジン
『心ここに在らざれば、視れども見えず、
聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず』 「大学」
関心がなければ、身のまわりにいいもの(幸せ)があっても充分に感じることはできないのでしょう。
『あじわう、ということは、どんなささやかなことでも
宝石に変えてしまう不思議な体験です』 五木寛之
『味わうのはそれぞれの当人なのであるから、
当人が味わうはたらきをしない限り、
ほかからはなんともいたし方がない』 和辻哲郎
『大事なことは何か。なにごとによらず、
一つずつの行為を十分にあじわいながら、
その一瞬を大切に過ごすこと』 五木寛之
「味わおう」と心がけることが今(の幸せ)を大切にすることにつながるのではないでしょうか。
五感を働かせれば、心地好いものを感じやすくなります。それらをもっと味わえるようになるといいのではないでしょうか。
そのためには、今やっていることに意識を向け、いいもの(事・人・物)探しができるといいでしょう。
心をすましてごらん
いいものは
好好
「幸せな人は、いいもの(事・人・物)を見つけ、心地好い音を聞き、感触を楽しみ、味わって食べ、幸せになれる行動をし、芳しい香りを嗅ぎ、幸せになれることを考えながら歩いている」でしょうか。
その反対に、「不幸な人は、イヤなもの(事・人・物)を探し、要らぬ雑音を聞き、イヤな感触に過敏で、不満を思って食べ、イヤイヤ行動し、イヤな臭いに過敏で、不幸になることを考えながら歩いている」。
幸せを感じるのにも能力が必要だと思います。
たいていの能力は使い続ければ維持でき、使わなければ低下し、工夫して使えば向上できます。
幸せを感じる能力を維持・向上できるように努力できるといいでしょう。
そのために、幸せを感じる練習を歩きながらやってみる“ハッピーウォーキング”をおすすめしたいと思います。
◇ more hint! 「楽しもう/味わおう」
◇ more hint! 「心をすましてごらん」