『幸福は人格である』

三木清 「人生論ノート」(新潮文庫)より


幸せのヒント 「幸不幸は人による

  幸せになれるかどうかは、その人による所が大きい
  その人の人格/人柄/性格/人間性というようなものによって
  物事をどう受けとめ、どう考え、どう対処していくかは違います
  その結果として幸不幸も変わってくるでしょう

 環境が変わって幸不幸が一時的に変化しても、人格が変わらなければ結局幸不幸は元に戻ってしまうのではないでしょうか。
 逆に、幸せになれる人格を身につければ、どのような環境にいても幸せに暮らせるようになれるでしょう。

 人格は、その人の人柄や性格とも言えるでしょう。
 そして、人柄や性格の大半はその人の心(の習慣)によると考えられます。
 幸せになれる心を身につけらけるといいのではないでしょうか。

 人格は心の能力とも考えられます。
 幸せになれるかどうかは、その人の幸せになる能力によるのです。
 たいていの能力は、使い続ければ維持でき、使わなければ低下し、工夫しながら使えば向上させることができます。
 幸せになる能力は向上させることが可能です。それにつれて少しずつ幸福度を高めていけるといいでしょう。

 一時的に幸せになるには何かを手に入れる方法もありますが、いつも幸せでいられるためには、幸せになれる人になること、つまり、幸せになれる人格を養うように努力することが大切なのではないでしょうか。

 『われわれは、知恵を発達させ、人格を高め、より豊かで幸福で
  価値ある人生を送るために学ぶべきだ』 サミュエル・スマイルズ

 幸せになるためには、幸せになれる自分になること。そのためには、自分(の人格)を高めること。そのためには、本や人から学ぶ習慣と、自省することで経験から学ぶ習慣をつくることができるといいでしよう。

 幸せになるためには、幸せを感じる習慣、気分よく生活する習慣(人間関係で悩み苦しまないなど問題があっても幸せに暮らす習慣)、人の幸せを考え・実践する習慣、自分が幸せになれることを考え・実践する習慣などをつくれるといいのではないでしょうか。
 他にも、気分転換の習慣思いやりの習慣健康生活の習慣朝の幸福習慣など、よい習慣を身につけることができるといいでしょう。

 『他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。
  しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ』 ラポック

 『最上の幸福は、一年の終わりにおいて、
  年頭における自己よりも、よくなったと感ずることである』 トルストイ

 自分を高める努力を続ければ、「一年前に比べたら少しは成長できた」「一年前に比べたら少しは幸せになれた」と思えるはずです。

 『人生とは、人前でバイオリンを弾きながら、
  しだいに腕を上げてゆくようなものである』 サミュエル・バトラー

 『自分を育てていけば、少しずつ幸福になっていける』 本多時生

 自分を高めるためには、自分の人生・生活の中で少しでも幸せになれるように(また、あまり不幸にならないように)、目の前の課題を一つ一つ大切に取り組み、自省することで何かを学び、自分(の行動)を改善していけばいいのでしょう。
 人格が高まる(人間としての成長)とともに、少しずつ幸せに暮らせるようになっていけるのではないでしょうか。


記事
幸せな人はみんな持っている、ハピネススキルを身につけよう!」(Googirl)

more hint! 「自分を育てるためには

「幸福」に関する名言

  『人間の幸福は、決して神や仏が握っているのではない』 エマーソン

  『幸福というもののなかには、人が考えるよりも意志の力が働いている』 アラン

  『何を幸福と考え、また不幸として考えるか――』 D・カーネギー

  『我等は不幸の種子をまかず、幸福の種子をまくように・・・』 武者小路実篤

  『幸せは歩いてこない だから歩いて行くんだね』 「365歩のマーチ」より



   

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