『どうにもならないことは、忘れることが幸福だ』

ドイツのことわざ

幸せのヒント 「忘れられない不幸

どうにもならないこと
身体的なこと、性格的なこと、今の自分にはできないこと、
運命的なことなどの変えようがないこと、過去のこと、・・・

忘れられない不幸
思い出して、そのことを考えて、不幸な気もちになってしまう

 ふと思い出してしまうのはしかたがないでしょう(無意識ですから)。
 「忘れる(思い出さない)」ことは意識してできることはありません。
 「忘れよう、忘れよう」と考えるのは逆効果でしょう。

 ふと思い出してしまっても、それに気づいて、それ以上そのことを考えなければいいのでしょう。
 また、そのことを不幸だと考えなければいいのでしょう。

 「(これは)しかたがないこと」「(自分にとっては)当たり前のこと」「いい経験」などと考えられれば、あまり不幸な気もちにならずに、そのことを考えるのをやめられるのではないでしょうか。

 『グズグズ考え始める前に、まずその問題が考えれば解決することなのか、
  それともムダなことなのかを判断しなければいけない。
  どうせ解決しない悩みなら、考えない』 中谷彰宏

 今の自分には解決できない問題もどうにもならないこともあります。
 考えてもしかたがないことを考えるのはやめたほうがいいでしょう。

 『幸福な人生の処方箋は、解決しなければならない
  以外の問題には手を触れないことだ』 ラッセル・ベイカー

 『今から一年もたてば、私の現在の悩みなど、
  およそ、くだらないものに見えることだろう』 サミュエル・ジョンソン

 悩みやすい人が抱える問題の多くは“小さいこと”と考えることができると思います。
 また、放っておいても自然解消する問題もあります
 そのような考えなくてもいい問題できるだけ考えない(問題化しない)ように心がけ、問題について考えない時を幸福に過ごせるようになれるといいのではないでしょうか。

 『どうにもならないことは、忘れることが幸福だ』 ドイツのことわざ

 自分の不幸を思い出してしまうのは、自分が今幸せでないからかもしれません。今を幸せに暮らせるように心がけることが、なかなか忘れられない不幸を思い出さないための方法ではないでしょうか。

 世の中、そして人生には、(今の自分には)どうにもならないことがあります。
 それが不幸なことである場合、それを思い起こすたびに不幸な気もちになってしまいます。
 そういうことは、忘れられるといいのですが・・・。

 「忘れられない」と悩む人は、なかなか立ち直れないでしょう。
 「忘れよう、忘れよう」と思っても、忘れられるものではありません(返って、逆効果)。「忘れられない」と悩み苦しむのは、心の傷を自分でつっついているからかもしれません。
 「忘れられなくてもいい」と考え、「こんなことを考えるより、○○しよう」のように心を切り替えられればいいのです。
 それができるようになると、自然と忘れていくのではないかと思います。

 イヤなことを忘れる(考えない)ために、何かをやるというのも一つの方法です。
 たとえば、新しいことを始める他人に興味を持つ人を幸せにすること、・・・。
 集中できること没頭できること夢中になれることだと、よりいいでしょう。
 やるべきことがある時には、「今だけは」と今やることに集中するように心がければいいのです。

 “忘れる”というのは、人間がもっている素晴らしい能力の一つだと思います。
 忘れられるから、どんなに不幸なことからも立ち直ることができるのだと思います。
 記憶のどこかに残っていても、忘れて生活することができます。いいことがあれば笑ったり喜んだり楽しんだりできるようになるのです。

 今を大切にするように心がけることで、(現在抱えている問題も含めて)不幸を忘れて(それなりに)幸せに暮らせるようになるといいのではないでしょうか。

「西洋のことわざ」の中の名言

  『天は自ら助くる者を助く』

  『一日だけ幸せでいたいならば、床屋に行け・・・』

  『人は旅をして、ついにわが家へもどる。人は生きて、・・・』

  『思いやりは友をつくるが、真実を言うことは敵をつくる』



   

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