『怒りは敵と思え』
徳川家康 「東照宮遺訓」より
幸せのヒント 「怒りに負けない」
「怒りは自分の身を滅ぼす敵だと思って、
何事もこらえつつしむようにせよということ。
忍耐の大切さをいう」
怒りは人の感情の中でも激しいものです。瞬間的に湧きあがり、一気にふくらみ、自分ではなかなかコントロールできなくなってしまいます。
怒りの感情に駆られて、人に対して悪いことをしてしまったり、自分にとってよくないことをしてしまうこともあります。一時の怒りの爆発によって、大きい不幸を招いてしまうこともあります。
怒ってもいいことはないでしょう。
自分の怒りが原因となって、人間関係を悪くしたり、八つ当たりをしてしまったり、悪いことをしてしまったり、自己嫌悪に陥ってしまったりすることにもなりかねません。
強い怒りは暴言や暴力などの衝動を生み、長い怒りは憎しみにつながる危険性もあります。
イヤな気分で過ごす時間が増えるだけでも、よくないでしょう。その分、幸せに過ごせる時間が減ってしまいます。
怒ると健康や美容にもよくない、とも言われます。
「怒ってもいいことはない」「怒りは毒」「怒りは自分を醜くする」などと考えられるといいでしょう。
怒りが抑えられなかったために、過去に苦い経験をしたことがある人は、「怒りは敵」ぐらいに考えてもいいのではないでしょうか。
生きていく中では、忍耐が必要な時もあります。ある程度我慢すれば済むことはたくさんあります。忍耐ができないために、問題が大きくなってしまうことがあります。
“忍耐”と言うと、「力を入れて耐える」イメージがありますが、「少し力を抜いて、やり過ごす」ことができれば、我慢できたということになるでしょう。
「自分(の健康と幸せ)のために、怒りをコントロールできるようになろう」と決意することから始めてみてはどうでしょうか。
◇ more hint! 「怒りに負けない」の名言から学ぶ幸せのヒント