『怒りに負けない』 名言から学ぶ幸せのヒント テーマ別

 『無茶に怒ってはいけません。
  というのは怒りっぽい人々にはしばしば
  怒りから大きな災いが起こってくるからです』 イソップ

 『怒りっぽい人は他人を罰するよりも、
  むしろ自分を罰する方が多いものである』 新島襄

 怒りは人の感情の中でも激しいものです。瞬間的に湧きあがり、一気にふくらみ、自分ではなかなかコントロールできなくなってしまいます。
 怒りの感情に駆られて、人に対して悪いことをしてしまったり、自分にとってよくないことをしてしまうこともあります。

 『怒りの結果は怒りの原因より
  はるかに重大である』 マルクス・アウレリウス

 『怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる』 ピタゴラス

 怒りにまかせて人に何かを言ったりしても、相手が悔い改めることはめったになく、自分が後悔することのほうが多いでしょう。
 一時の怒りの爆発によって、不幸を招いてしまうこともあります。

 『怒りを遷(うつ)さず

 一時の感情にまかせた無謀な行為で自ら災いを招かぬように、怒りにはくれぐれも気をつけたほうがいいでしょう。まわりの人のためにも、自分のためにも。

 『あなたが怒りを抱くのは状況のせいではありません。
  あなたの状況に対する反応のせいなのです。
  あなたを怒らせるのは人のせいではありません。
  あなたのその人に対する反応のせいなのです』 ロバート・コンクリン

 怒りが湧くのは、その原因があって、それに対して自分がそういう反応をしてしまうからでしょう。
 「原因(状況や相手など)のせい」ばかりと思っていたら、原因を変えない限り、イヤな思いをすることになってしまいます。

 『他人の厚顔無恥に腹が立つとき、ただちに自らに問うてみよ。
  「世の中に恥知らずの人間が存在しないということがありえようか」
  「ありえない」と答えるだろう。
  それならば、ありえぬことを求めるな』 マルクス・アウレリウス

 無神経な人、無礼な人、意地悪な人、モラルがない人、礼儀・マナー・エチケットをわきまえない人、ルールを守れない人、やさしくない人、思いやりに欠ける人、自己中心・わがままな人、・・・世の中にはこういう人がたくさんいます。そういう人に腹を立てるのは、そういう人が存在しないことを求める心があるからかもしれません。

 『人の諸々の愚の第一は、他人に完全を求めるということだ』 司馬遼太郎

 もしくは、相手が変わることを期待する心があるかもしれません。
 そういう相手を変えることも、いなくすることも、「できない」と考え、自分(の考え方)を変えることで怒りにうまく対処できるようになるといいでしょう。

 『「感情は自分の力ではどうすることもできない」
  という神話は、論理的に破綻している。
  大前提:私は自分の思考をコントロールできる。
  小前提:私の感情は私の思考から生まれる。
  結 論:私は私の感情をコントロールできる』 ウエイン・ダイアー

 「怒りはどうしようもない(コントロールできない)」という人もいるでしょうが、感情はある程度はコントロールできると思います。

 『腹が立ったら十まで数えよ。
  うんと腹が立ったら百まで数えよ』 ジェファーソン

 どんな感情も、時間がたてば、鎮まっていきます。ただし、感情が高まるようなことを考えなければです。

 『怒りに対する最上の答えは沈黙』 ドイツのことわざ

 『即座に自己の怒りを鎮めることができないならば、
  その時には口をつぐむがよい。口をつぐめば、
  諸君は間もなく穏やかになるであろう』 バクスター

 『沈黙という木には、平和という実がなる』 アラビアのことわざ

 怒りの感情が強い時には、ひとまず「沈黙」し、感情がある程度おさまってから、対処を考えたほうがいいでしょう。心の中の言葉(考え)を沈黙させることができると、なおいいでしょう。
 また、怒りの感情を発散・解消する方法を実践できるといいでしょう。

 『怒りは止めようとすると暴発するが、
  認めるとほんの少しであるが小さくなる。
  その小さな差が人を楽にさせる』 高橋和巳

 『憤怒より己れを抑えるには、
  他人の怒れるときに静かにそれを観察することだ』 セネカ

 『怒りを鎮め、トラブルの原因をより深く理解するには、
  書くことが一番である』 マーク・I・ローゼン

 怒りはコントロールできないとあきらめずに、工夫・努力することが大事です。

 『怒りや憎しみは心の毒です。
  毒にあたって苦しむのは、あなた自身です』 ジョセフ・マーフィー

 『自分の健康と幸福のために敵を赦し、
  忘れてしまおう』 デール・カーネギー

 『賢者はすぐに許す。時の価値を知っているから、
  むだな苦しみで時が流れていくのに
  耐えられないのである』 サミュエル・ジョンソン

 自分の心身の健康のために、あまり怒らないほうがいい。
 いつまでも怒りや憎しみにとらわれていてはいけない。
 相手を早く許すことで、その分の時間とエネルギーを自分が幸せになるために使ったほうがいいのではないでしょうか。

 怒りの感情が強い時に、それに打ち克つのは難しいかもしれませんが、少なくとも怒りを爆発させないようにできるといいでしょう。

 『怒りは強敵。勝てなくとも、決して負けてはならない』

記事
相手を「許す」と心と体が健やかになる」(幻冬舎plus)


ゆるすということ』 ジャンポルスキー

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    怒り・憎しみに関する名言集

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