『我が気に入らぬことが、
我がためになるものなり』
鍋島直茂 (佐賀・鍋島藩の藩祖)
幸せのヒント 「気に入らないのは?」
自分の心が狭いのかもしれない
高望みや期待しすぎかもしれない
自分にわがままな所があるのかもしれない
何か(考え、努力など)が足りないのかもしれない
不満を感じた時には、何か足りないものに気づき、何かを始めるいいきっかけになるかもしれません。
イヤな気もちになった時には、自分の心の未熟な所に気づき、自分を変えるヒントを見つけることができるかもしれません。
気に入らないことも、自分を育てるいい材料にはなるのではないでしょうか。
何か気に入らないことがあった時、「もし、人間としてできた人だったら、こんなことでこんなにイヤな気もちにならないのではないか?」と自問して、「そうかもしれない」と思えるのなら、イヤな気もちになるのは「自分が未熟だから」、と考えられるでしょう。
『不愉快を感ずることもわれわれは自分の役に立てねばならない』 ゲーテ
不愉快を感じるのは、自分が未熟だから。不快感は、自分を育てるために役立つのです。
心の痛みも同様だと思います。身体の痛みが身体の悪い所を教えてくれるように、心の痛みは心の悪い所を教えてくれるのだと思います。悪い所は直したり、補強したり、気遣ったりすることで改善したり悪化を防いだりすることができるといいのです。
『否定的な感情とは、あなたが道をまちがえたことを教えてくれる
内側からの助言、あるいは警告の合図です』 R・カールソン
悪感情は警報信号です。
警報に驚いたり、あわてたり、パニックになってしまったりするのは、自分のためによくありません。
警報を耳にしたら、幸せの方向に進めばいいのです。
悪感情が強くなったり長くなったりするとしたら、その原因は自分の考え方にもあるはずです。
イヤな気もちになったときには、「不幸になる考え方(をしているのではないか)?」「Yes」「では、今できる幸せになる考え方は?」のように幸せになる考え方を心がけることができるといいでしょう。
気に入らない人も同様です。
『人生は学校であり、厄介な人は教師である』 マーク・I・ローゼン
厄介な人・気に入らない人とのつきあいに苦労している時には、何かを学び、成長するためのいい機会・いい練習相手、と考えられるといいでしょう。
自分を育てようという姿勢で取り組めば、気にいらないもの(事・人・物)からも何かしら学べることがあるはずです。
人生の様々な経験を通して、いろんなことを学びながら、人間として少しずつ成長していけたらいいのではないでしょうか。
◇ more hint! 「自分を育てていこう」
「自分を育てる」ことに関する名言
『進歩向上の比較を他人とするのではなく、過去の自分とする』 多湖輝
『人に勝つより自分に勝て』 嘉納治五郎
『偉人のやり方をそのまま真似るというのではなく、・・・』 松下幸之助
『うまくいかなかった日は、寝る前に自問する』 L・L・コルベルト
『何も咲かない寒い日は、下へ下へと根をのばせ。やがて大きな花が咲く』